3Dプリントフィラメントでの失敗

最近、3Dプリンタの価格が下がり、自宅に持っている人も少しずつ増えているのではないかと思います。

ただ、500gのプリンタフィラメントでも、すぐに使いきれずに、半年間、一年間プリンタに取り付けたまま放置してしまっている方も多いかと思います。

そんな中、改めてプリントするとなんか失敗してしまうということがあると思います。

なんで、失敗してしまうのかと、それに対して私がしてしまった大失敗を紹介したいと思います。

3Dプリントを失敗してしまう原因

プリントのフィラメントは、PLAやABS、PETがメインですが、素材によって湿気を吸ってしまいます。 特に、PLAやABSは、湿気の影響を受けやすいです。

湿気を吸ってしまうと、出力時に糸を引いたり、ノズルが詰まりやすくなったり、ボードの張り付きが悪くなったりします。

なので、使わない時は、そのまま放置せずに、フィラメントを取り外して、乾燥剤と一緒に保管するのがいいです。 ただ、私のようにマメではない人は、「次もすぐ使うから」と、そのまま放置して、気が付いたら2、3か月放置していることがあり、湿気ってしまっています。

湿気ったフィラメントの復活方法

ググったときに出る復活方法

布団乾燥機

長時間温めることで、フィラメントを乾燥させて、湿気を取るのが基本的な対処法です。

長時間一定温度で温められ、家庭に置いてあることが多いものに、布団乾燥機があります。 ネット記事を書いてるとある方は、布団乾燥機とプラスチックボックスを組合わせて、フィラメント乾燥機を自作されていました。

除湿剤

どこかの記事で見たものですが、除湿剤とフィラメントを袋に入れて長時間放置する方法です。 別の記事では、除湿剤だけでは、フィラメントに結合した水分を取れないということが書かれていました。 実際、私も手軽なので試して、ましになった気もしましたが、科学的には現状維持はできても、湿気った状態からの復活はできないと思っています。

私が大失敗した方法:電子レンジ

布団乾燥機を使用していた方の記事に、電子レンジで加熱することも有効ということが書かれてました。 著者の方は、電子レンジは過熱しすぎてしまうかもしれないというので、布団乾燥機を使うのが最も適していると考えて、設備を作られていました。

そんな中、私は電子レンジでもできるならやってみようかと思い、加熱してみました。

加熱したフィラメント

加熱したフィラメントは、下の表のものです。

フィラメント情報  
メーカー Veeology
素材 PLA
リールサイズ 1kg
リールに残ったフィラメント量 2層分

加熱詳細

電子レンジで加熱をしたのですが、次の順序で加熱しました。

  1. 600Wで、30秒加熱 ⇒ フィラメントを数か所触れるもあまり温度が上がらず
  2. 600Wで、追加30秒加熱 ⇒ フィラメント1か所触れるもあまり変わらず
  3. 600Wで、追加30秒加熱し、5~10秒間隔をあけて、再度30秒加熱 ⇒ 臭いが変わったため、確認したら、フィラメントとリールの一部が溶ける
溶けたフィラメント①
溶けたフィラメント②

溶けたリール

反省点

加熱できるという知見は、得られました。 また、温まり方に偏りがあるということが、分かりました。

溶けてしまった問題点は、やはり加熱する前後での確認が不十分だったことと1回あたりの加熱時間が長かったことかと思います。 また、温まり方の偏りから、完全に溶けていないフィラメントも、お互いにくっついてしまっていた可能性がありました。

それを踏まえて、電子レンジで加熱する場合は、 - 1回の加熱時間を20秒程度にする - 加熱するたびに、1度取り出し、全周の目視と触診しての温度確認をする

少なくとも、この点は実行しないといけなかったかと思いました。

また、フィラメントを湿気させてしまうことがあるかと思うので、この経験を元に、再チャレンジしたら、その結果を記事にしようかと思います。 それまでお楽しみに…

ここまで、読んで頂きありがとうございました。

また、別の記事を読んで頂ければありがたいなと思います。